親の評判抜群だった僕が教える小学生に家庭教師をする時のコツ10選

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小学生に家庭教師をする際のコツを10つお伝えします。

僕は大学4年生の時に小学6年生の家庭教師のアルバイトをしていました。初めは国語の授業を担当し、成績を平均点以下から平均点+10点まで上げることに成功。お母様からの評判もよかったため途中から算数を教えるようになりました。

ですから小学生を教えることには自信があります。そんな僕が気をつけていたこと・コツをお伝えします。

1.その子の性格に合わせて距離を縮める

まず、何かを教えるというのはただ情報を渡して終わりではありません。信頼のある人から教えてもらうからこそ、勉強する気が起きたり学びになります。

得体の知れないお兄さん・お姉さんから教えられても嫌ですよね?だから教えながらでいいので信頼関係を築いていく必要があります。

その時に大切なのはその子の性格に合わせること。例えば明るい子なのであればバシバシ会話をして盛り上がって距離を詰める。 もし寡黙な子であればその子の興味があることを引き出して話題にする。アプローチの仕方が全然違います。

難しく考える必要はありません。要はあなたの普段の人間性のままで接するのではなく、その子が一番喋りやすいような家庭教師の先生となることが大切だということです。

会話のスピードを合わせる、 話題を合わせる、普通の人間関係でもするようなことをすればOKです。

2.目線を合わせる

教える時にはその子の目線に立ちましょう。その子が分からない問題に対して、どう考えているのかを正確に把握するということです

教える僕らはどうしても彼・彼女よりも経験があるし、解き方を知っているので、その前提で考えてしまいます。

でも知らない彼・彼女にはその前提がない。時に僕らから見たら「えっ」と思う勘違いをしてしまうことがあります。でもその子にとってはそれが普通なんです。

だから「これはこうなんだ」と頭ごなしに正論をぶつけるのではなくその子が勘違いに気づけるように優しく導く必要があります。

3.考える時間を大切にする

これも大切ですね。その子がじっと考えてる様子を見たら優しく見守るべきです。

なぜなら小学生の時に深く考える時間はその子にとって一生の財産になるからです。中学高校大学へと進んでいく中で考える力は大きく役立ちます。

もし間違っていても一旦進ませてあげる。行き詰まったところでなぜダメだったのか考えてみようよと言って振り返らせる。そうやってトライ&エラーを繰り返すことが一番良い勉強になります。

間違った方向に進みそうになっているからと、すぐに思考を中断させて正しい方向へ導くのは「補助輪のつけすぎ」と言えるでしょう。そういう子は補助輪なしでは考えられない、テストで自分の頭で考えられないから成績も伸びない、さらには自分で考えることを恐れるような子供になってしまいます。気をつけましょう。

4.簡単な言葉でゆっくり話す

難しい言葉をあまり使わないようにしましょう。

小学校時点だと具体的なものを考えることはできますが、抽象的な概念を考えるのはまだ苦手です。ですから抽象的な話ばかりだとわからなくなってしまう、もしくはわかったふりで終わってしまう、となりがちです。

できるだけ簡単な言葉を使いましょう。そしてゆっくりしゃべりましょう。一言一言に気を使ってその子がちゃんと理解しているかを確かめながら前に進んでいく必要があります。

ですが小学校6年生ぐらいであれば抽象的な物事も捉えられるようになっています。少し難しい話をして好奇心を煽るのも応用テクニックとして使えます。

5.例え話を上手く使う

例え話を使うのも小学生に教える時の効果的なテクニックの一つです。抽象的な話が難しくて勉強が嫌いになってしまう子も多いので、できるだけ具体的な話で教えましょう。

例えば国語で「文明が進歩していくことへの批判的な文章」があったとします。こうした時に「例えば車でどこへでも行けてインターネットで何でも調べられるようになったよね。でも疲れながらも歩いてどこかへ行ったり、実際に目で見て経験することも大切だよね。そういうのを忘れてほしくないって著者は言ってるんじゃないかな。」と具体的な物事で説明してあげる。

すると理解が進み、勉強会の抵抗感がなくなります。難しいことを噛み砕けるか。小学生の家庭教師の一番の醍醐味です。

6.学校でどう教わったのかを確認する

今と昔では解き方が変わってることもあります。カリキュラムも年々変わっているので小学生の間に教える範囲が広がったり狭まっている分野もあります。

だから全て昔自分が習ったように教えようとするのは少し危険です。その子が学校で習っていない解き方を教えてしまうと、後でその子が学校でこの解き方はダメと言われ、先生(あなた)が教えたのは駄目な解き方だったと思ってあなたへの信頼を失うことにもなりかねません。

それを防ぐためにも、「ここはどうやって学校で習ったか覚えてる?」と聞く。不安だったらネットで調べる。そうやって今のカリキュラムに沿った教え方をしましょう。

7.親の方針に従う

親御さんの教育方針にはできるだけ従いましょう。親御さんが放任主義の方であればあなたが最も良いと思う方針で良いですが、教育ママの場合はその方針に従うのが無難です。

例えば「あなたが算数を勉強すべきなんじゃないかな…」と思っていても「国語を教えて欲しい」と言われたら国語の授業をすべきなのです。10人いれば10通りの考え方があり、その子さんの過去の経験や勉強会の考え方によって細かい方針が変わってきます。

大きく間違っている場合、例えば算数の成績がとても低いのに伸び率の低い国語の勉強をさせようとしている、といった場合には方針転換を促しても良いと思いますが、大きく方針を間違えていないなら従いましょう。基本的に僕らの役目はお金を頂いて生徒の成績を上げることなので、与えられた役目の中で最大限努力した方が精神的にも楽です。

8.眠そうなら寝させてあげる

授業中に眠そうだったら寝させてあげましょう。少しでも眠いと小学生は考える気をなくします。僕は1時間の授業の中でほぼ毎回一度は寝かせていました(笑)

厳しい親御さんが近くにいる場合はなかなかできないと思いますが、そういう時は「しっかり普段でられていますか」と親御さんに確認してみてもいいかもしれません。集中力は適切な睡眠時間の上で発揮されるものです。

居眠りは注意せずに5分ぐらい寝かせてあげて、また再開すればいいんです。あと眠い時は寝かせてくれる良い先生だと信頼を得ることもできますよ。

9.年上だからこそ話せることを伝える

これは少し応用であり、 難しければする必要はありません。何かと言うと、あなたが「経験があるからこそ分かる教訓や、やっててよかったこと」を伝えるということです。

例えば「勉強するとこんないいことがある、先生は実際にこうだった」とか。「やりたいことはたくさんやっておこう」とか。難しいことじゃなくていいんです。

その子がまだあまり実感したことのないことを喋ってあげる。するとその子の視野を広げることになります。勉強にもプラスに作用するでしょう。

何か一つでもその子に響くものがあれば、勉強以上に価値があるものになります。あくまでプラスアルファですが、僕は結構大切にしていました。

10.褒めて伸ばす

最後に。

これは小学生に限らず人に何かを教える時は褒めて伸ばしましょう。褒められることで人は自己肯定感が増し、行動力が増し、自分の思考に自信を持って、さらに学び続ける事ができます。

逆に否定ばかりされた人は自己肯定感が下がり、行動力が下がり、自分の思考に自信を持てず…と負のループに陥ってしまいます。

特に小学生の時にしっかり褒められたかどうかはその子の今後の人生に大きく影響していきます。 注意する時もなぜダメなのかを優しく諭し、決して怒ってはいけません。褒められるポイントがあったらしっかりと褒めていきましょう。

その子の今後の人生を考えてプラスになるように接してあげてください。

【まとめ】小学生と接する時に最も大切なコト

小学生の家庭教師はとても簡単というわけではありません。中学生高校生に教えるのとはまた違う難しさがあります。

10つのコツをお伝えしてきましたが、一番大切なのは「常に真摯に接する」ことです。例え成績が伸びなくても、話をあまり聞いてくれなくても、その子の可能性を諦めることだけはしてはいけません。

お金を頂いているからちゃんとしなきゃいけない、確かにそれもあります。ですがもっと重要なのは、小学生の時に接する大人がその子に与える影響はとても大きいということ。

少しでも良い影響を与えることができているのなら、別に成績を大きく上げられなくてもいいんです。でも「真摯に向き合う」ことは誰にでもできます。絶対に守りましょう。

自分と大きく年の離れた子に教える経験は、自分にとっても良い経験になりますので是非トライしてみてください。

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