【トップ5】世界の鉄鉱石生産企業ランキング【2020年】

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鉄は今や私たちの生活を支える重要な資源です。

その鉄の原材料である「鉄鉱石」を生産する5大企業をご紹介します。

この記事は

Top five iron ore producing companies in 2020 by mining output
Many of the market's largest mining companies are involved in producing iron ore, with much of the world's production based in Australia.

を参考にしています。

NO.1「リオ・ティント」3億2700万トン

イギリスとオーストラリアの多国籍企業であるリオ・ティントは、2019年に3億2700万トンの鉄鋼石を生産し、トップの座に就きました。2018年までトップであったヴァーレがブラジルの政治的経済的混乱により生産量が下がったのに対し、リオ・ティントは巧みな設備投資により生産量を向上させました。

オーストラリアのメルボルンに本社を置き、時価総額はニューヨーク証券取引所で886億ドル、ライバルのBHPグループに次ぐ2位です。

BHPグループと同様に、リオティントも西オーストラリアのピルバラ地域で主要な鉄鉱石の権益を持っています。また、2021年に向けて、最大のプロジェクトである「クダイデリ鉱山」の開発を行っています。

リオ・ティントは16の鉱山と4つの港湾施設を所有しており、収益の大部分は鉄鉱石から得ていますが、ダイヤモンド、銅、アルミニウム等も採掘しています。

NO.2「ヴァーレ」3億2700万トン

かつて「リオドゼ」として知られていたヴァーレは、ブラジルのリオデジャネイロに本社を多く多国籍企業で、現在は物流にも携わっています。ニューヨーク証券取引所での時価総額は617億ドルです。

ヴァーレは2019年にリオティントにトップの座を譲りました。ヴァーレの2018年の生産量は3億8,464万トンでしたが、政治的および経済的混乱により2019年には約3億200万トンと21.5%も落ち込みました。

ヴァーレのブラジル北部カラジャスに位置する鉄鉱山は世界最大規模の施設の一つです。約72億メートルトンの鉄鉱石埋蔵量を保有し、その1日あたりの生産量は30万メートルトンになります。ここで採掘された鉱石は最高品質と見なされています。同社はまた、ニッケル、石炭、マンガン、フェロアロイの採掘も行っています。

カラジャスに近い国有林では、鉄鉱石の採掘により失われた森林を復元するため、持続可能な環境活動がヴァーレによるイニシアティブのもとで行われています。

NO.3「BHPグループ」2億7000万トン

メルボルンに本社を置く、イギリスとオーストラリアの多国籍企業BHPグループは、オーストラリアとブラジルに鉄鉱石鉱山を持っています。ニューヨーク証券取引所における時価総額は1,340億ドルを超え、世界最大の資源メジャーです。

2019年のBHPの鉄鉱石生産量は2億7000万トンで、2018年の2億7500万トンより少ない結果でした。しかしながら、2020年の生産量は2億7300万トン~2億8600万トンになると予想されています。

鉄鉱石事業のほとんどが西オーストラリア州のピルバラ地域に集中しているため、生産は5つの鉱山、4つの処理ハブ、2つの港湾施設で構成されています。パイプラインとして6番目の鉱山であるサウスフランクも保有しています。

BHPグループは、ブラジルのヴァーレと共にサマルコ施設の共同所有者でもあります。

NO.4「フォーテスキュー・メタルズ・グループ」1億6800万トン

世界で4番目の鉄鉱石生産量を誇る企業は、鉄鉱石の採掘のみに注力しているフォーテスキュー・メタルズ・グループです。西オーストラリア州パースに本社を置くフォーテスキュー社は、2020年度の鉄鉱石の出荷量を1億7500万から1億7700万トンと予測しています。

コロナウイルスのパンデミックが続いているにもかかわらず、順調な生産量を見せています。ロイター通信によれば、2018年から2019年の出荷量は約1億6800万トンでした。

リオティントとBHPのビジネスモデルと同様に、フォーテスキューの鉄鉱石採掘は西オーストラリアのピルバラ地域、主に東ハマーズリー地域と西ハブ(チチェスターハブとソロモンハブ)に集中しています。

中級鉱石に対する中国からの高い需要により、フォーテスキューは2020年に他の鉄鉱石採掘企業よりも株価の伸びが良好でした。NYSEで186億ドルの時価総額を誇っています。

NO.5「NMDC」3200万トン

National Mineral Development Corporation(NMDC)は、インド最大の鉄鉱石生産会社であり、世界で5番目に鉄鉱石生産量の多い企業です。2018-19年の鉄鉱石生産量は3,236万トンでしたが、2019-20年にはわずかに減少して3,149万トンになっています。

過去5年間、NMDCはインドの鉱業に大きく貢献をしてきました。チャッティースガル州のバイラディラ山脈は、鉄鉱石の主な供給源であり、12億トンの高級鉄鉱石が含まれていると考えられています。バイラディラ鉱山と並んで、ドニマライ鉱山は、同社の鉄鉱石の次の大きな鉱山です。

また、銅、ダイヤモンド、石灰岩、石膏、リン鉱石、ベントナイト、ドロマイト、マグネサイト、グラファイト、スズ、タングステン、ビーチサンドなどの他の金属や鉱物の開発にも携わっています。

NMDCの時価総額は約40億ドルです。

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