【感想】アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書【もはや義務教育】

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こんにちは!

僕は新卒エンジニアであり、個人投資家でもあります。

投資をこれから始める、もっと学びたいという方の参考になればと思い、

初心者目線で読んでよかった投資の本をレビューしています。

今回の本は「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」

結論を先にお伝えすると、

・一生使えるお金の基本が身につく
・税金や結婚の知識もばっちり
・投資の基本用語も丁寧に解説されている

本でした!

『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』ってどんな本?

もし日本の高校に「お金」の授業があったなら、そのテキストとして配布されているレベルで分かりやすく網羅的なお金の教科書です。

みなさんは学校で、どれほどのお金の知識を学んできたでしょうか?

おそらく、ほとんど学んでないのではないでしょうか。

そんな日本人がお金の基本から学べるように

アンドリュー・O・スミスさんという方の「Financial Literacy for Millennials(ミレニアル世代のためのお金の知恵)」という本を、桜田直美さんという翻訳家の方が翻訳したのが『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』です。

本書はこんな人におススメです↓

・お金の知識に不安がある人
・勉強が好きな人
・知識が偏っていると感じている個人投資家

今回は僕が特に勉強になった3つのポイントをピックアップしてお伝えします!

キャリアとお金の関係

じぶんがどういうキャリアを歩んでいくかは永遠のテーマ。

それをお金とやりがいという二つの側面から、分かりやすく解説されています。

たとえば、

・おすすめできないキャリアの選択は「職業と業界の両方を変える」転職だ。

・生涯所得を決める最も大きな要素はどんな職業を選ぶかということだ。

とても現実的で、分かりやすいですよね。

僕は仕事の「やりがい」という面ばかり強調する意見は嫌いです。

なぜなら僕ら普通のサラリーマンが仕事をするのはもれなく「生活費を稼ぐため」だから。

その側面にふたをして、「仕事はやりがいが一番!」というのは違うと思うんですよね。

ですから、キャリアをお金との関係で語っている本書は読んでいてとても納得感がありました。

お金を管理する

資産形成の第一歩は「お金の管理」です。

毎月入ってきた給料ギリギリで生活しているという人もいるはず。

ですが、ゆとりある生活をするには「労働者」から「投資家」に回らなければなりません。

本書では資産家に近づくための支出管理を学ぶことができます。

今日お金を使わないということは明日お金を使う能力が手に入るということを意味する。

といったお金についての考え方から

予算を立てる時は支出の方に「貯金」と「緊急事態」という二つの項目を入れた方がいい。

といった具体的な管理方法まで書かれています。

僕は身もしっかり支出管理を行っていますが、改めて参考になる部分は多かったです。

お金を守る手段

本書で特に面白いのが、保険や税金、契約といった、一般的なお金の本では触れられないような内容まで網羅していること。

保険とは損失のリスクを移転する契約だ。

若い人のほとんどは生命保険を契約する必要はない。

といった保険の意味や具体的なアドバイス。

婚前契約をするとカップルのそれぞれが結婚前に持っていた資産を明確にしそれらの資産を離婚の時にどのように分配するかをあらかじめ決めておくことができる。

といった結婚とお金の関係。

などなど、ユニークなお金の知識も学ぶことができます。

僕は特に

税金が発生する主なきっかけは三つある。それは「資産」「所得」「取引」だ。

という簡潔な記述におもわず「なるほど…」とうなってしまいました

まさに、お金を守る力を身につけられる本です。

投資本としてはどうか

僕は個人投資家であり、投資の本として良かったかどうかも大事な本の判断要素です。

結論、投資本としてアリです!

なぜなら個人投資家が身につけるべき、投資の基本用語の解説が丁寧だから。

個人投資家の多くは、SNSなどのすでに投資で結果を残している人のマネから入っていると思うんですよね。

僕自身もそうでしたし、それ自体を否定するわけではありません。

ですが、そのデメリットとして知識が偏るという問題があります。

たとえば、尊敬する投資家が「日本個別株投資メイン」の場合、

日本の株式市場に詳しい一方で、外国株、債券、コモディティ…といった他の投資についての知識が不足します。

投資のチャンスはあらゆる場所に転がっている以上、

色んなボールを拾えるようになることが投資の成功を近づけることは間違いありません。

その意味で、本を通じて投資の基本知識・用語を学ぶことはとても有意義です。

たとえば

ダウ平均は構成する銘柄が少ないために市場全体を反映しているとは言い難いが、歴史が古くニュースでもよく引用されているので、今でも高い影響力を維持している。

会社が倒産したら債権を持っている人は株主よりも優先して資金を回収できる。

何十年ものキャリアがあるプロの投資家でなければデリバティブには手を出さない方がいいだろう。

商品先物取引を行う目的は「リスクヘッジ」と「投機」の二つがある。

ヘッジファンドとは言ってみれば何でもアリの投資会社だ。

などの記述からわかるように、偏りなく投資の基本知識を身につけられます。

また、

自分の人生設計や目標をよく考え、それに合った投資商品をきちんと選んだのであればたとえ値下がりすることはあってもそれはいい投資だ。

といった形で投資のアドバイスも書かれています。

分かりやすい投資用語の説明↓

まとめ

僕らが生きていく上で、とてもいい記述がありました。

お金とはつまるところ、欲しいものや必要なものを手に入れる手段でしかない。

そうなんですよね。

資産を増やすことばかりに固執しても、社会とのつながりや人間関係を失っては何の意味もありません。

ですが、お金の正しい知識は勉強しなければ学ぶことはできません。

僕らはやはり、欲しいものや必要なものを手に入れるために、お金の勉強をしなければならないんだと思います。

お金の勉強をしてゆとりある人生を歩みたい方は、読んでみてはいかがでしょうか。

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